Men's Fashion log

メンズファッションについてゆるく語るブログです。

爆発的に流行ったものがダサくなる

爆発的に流行したものが短い期間で廃れてしまうという事をちょくちょく見かける。

 

これはファッションの世界でも見られる現象だが何故そのような事が起こるのか。

 



心理的な要因

 

自分や流行に敏感な人間だけが持っている、身につけている。という事で感じていた優越感が、誰でも彼でも持ち出すと周りと同じように見られたくないと思い、それまでの優越感も感じられなくなってしまう。また、同じような格好の人が増えれば増える程、流行に興味のない人達が外から批判をしだしたりする。結果、”ダサい”というレッテルを貼られてしまう。



物理的な要因

 

流行というのは基本的に最先端ブランドで作られたものが徐々に、デザイン、質、価格などが量販店等でも扱えるように落とし込められ広い層に受け入れられる事が多い。特に量販店は薄利多売で経営を行っているのであまり攻めた商品企画は行わない。そこで確実に売れるであろう

爆発的に流行ったスタイルを取り入れられる。当然、デザイン、質は最初に誕生したものとはかけ離れた劣化コピーである。しかし、ファッションに興味がない人からすると一見同じものに見えてしまう。

 

例えば、今や木こりスタイルと揶揄される、ジレベスト&カットソーの組み合わせも流行した当時はモードな匂いのする先端スタイルであった。しかし、その後、セレクトショップのオリジナルアイテムやファストファッションブランド等で廉価版が作られ、挙句の果てに大型スーパーや量販店でジレベストとカットソーのフェイクレイヤード(1つになった)のようなものや、よくわからない英字がたくさん書かれたような超劣化版まで作られる結果になり、そういったアイテムが市場に出回れば出回るほど、ファッションにそれほど詳しくない人でもジレベスト&カットソーの組み合わせはダサいと認識してしまうのである。



そんな爆発的ブームを経ても廃れずに定番化していくアイテムやファッションというものが出てくる。そういったモノを見極めることが大事なんじゃないかなと思う。